
概要
ダイスビルダーは、16mmの樹脂製キューブ素体(立方体)と、英数字や模様が印刷されたサイズ14mmの専用シールで、自由にオリジナルダイスを製作するキットです。
ダイスビルダーを使えば、特殊なダイスを作ることもでき、ゲーム・教育・実験などの様々な場面への応用が期待されます。キューブに貼る専用シールは、分売となっているので、必要なものだけを選んで入手できます。 でも、望みのデザインがないときは、発売元にご提案を頂くことで、ご希望に沿った新デザインのシールを開発いたします。まずは、ご相談ください。
銀河企画のHP GPI.JP
デザインの募集も行っています。>こちらから

使いかた
一辺の長さが約16mmの樹脂製キューブ素体(左側)に、
ダイスビルダー(シール)を貼り込んで使用します(右側)。

たとえば……
「実験で、0、1、2、3、5、8の目が出るサイコロが必要」
↓
『素体とシールで解決』
「実験で、0、1、2、3、5、8の目が出るサイコロが必要」
↓
『素体とシールで解決』

コラム1 Sicherman(ジッヒャーマン)ダイス






と






ジッヒャーマンダイスは、変則的な整数をもつ2個の6面ダイスで、普通のダイス2個を使ったときの和と同じ分布を持ちます。この性質を持つのは、このパターンだけです。 1978年にGeorge Sicherman によって発見されました。(情報提供:岩沢宏和氏、小谷善行氏)
コラム2 非推移的ダイス
3個のダイスABCを、AはBに勝ちやすく、BはCに勝ちやすく、CはAに勝ちやすい、という目を持つように構成できます。
この「じゃんけん」のような性質は非推移性と呼ばれ、18世紀にはコンドルセ効果として知られていました。その後、経済学者のアロウは、こういった現象から起こる投票制度の矛盾について指摘し、ノーベル賞を受賞しました。分かりやすい解説が、マーチン・ガードナーの「直観に反する現象」(別冊サイエンス・数学ゲームIII, 1981年2月, 日本経済新聞社刊)に書かれています。
解の例 柴崎銀河:サイコロの神秘「モンスターメーカーの公式HP/金羊亭(掲示板) 63180」(2006年1月10日) より
A
B
C
このほか、「エフロンのさいころ」という4つ組で非推移的な組み合わせも考案されています。
この「じゃんけん」のような性質は非推移性と呼ばれ、18世紀にはコンドルセ効果として知られていました。その後、経済学者のアロウは、こういった現象から起こる投票制度の矛盾について指摘し、ノーベル賞を受賞しました。分かりやすい解説が、マーチン・ガードナーの「直観に反する現象」(別冊サイエンス・数学ゲームIII, 1981年2月, 日本経済新聞社刊)に書かれています。
解の例 柴崎銀河:サイコロの神秘「モンスターメーカーの公式HP/金羊亭(掲示板) 63180」(2006年1月10日) より
A






B






C






このほか、「エフロンのさいころ」という4つ組で非推移的な組み合わせも考案されています。
コラム3 多面ダイス
TRPGゲームでは、様々な多面体のダイスが使われます。
ダイスビルダーで4面ダイスと同じ効果のものを作るには、
2個のダイス、
の和で可能です。
8面の場合は、
の3個の和で可能です。
同様に12面の場合は、
で可能です。
更に、18面はあまり使われないと思いますが、
といった具合です。
他にも組合せはありますが簡単なので省略します。
ダイスビルダーで4面ダイスと同じ効果のものを作るには、
2個のダイス、












の和で可能です。
8面の場合は、


















の3個の和で可能です。
同様に12面の場合は、












で可能です。
更に、18面はあまり使われないと思いますが、












といった具合です。
他にも組合せはありますが簡単なので省略します。
コラム4 シゴロダイス






シゴロダイスとは [4, 4, 5, 5, 6, 6] の目を持つダイスです。福本伸行氏のコミック『賭博黙示録カイジ』にも「地下チンチロリン編」に「ジゴロ賽」の名で登場します。実質的に3面ダイスとして機能します。
コラム5 カウンター・ダイス
テーブルゲームでは、プレイヤーやキャラクターの状態、ヒットポイント(ライフ)、ダメージ、レベル、その他のステータスを表示する方法として、おはじきや専用のカードが使われます。ここで紹介するのは、ダイスでそれを実現するものです。ダイスといっても、振るためではなく表示が目的になります。6面であれば置いた状態で安定します。代表的なダイスの表記は次のようなものです。
基本的にこれが2個あれば、足し算で1から15までの数値を連続で表すことができます。5がソロバン玉の5の役割をしますので日本人には理解しやすいでしょう。例えば、
で7を表します。これを拡張していきますと、
を2個追加することで、1から165までの数値を連続で表せます。さらに、
を2個追加すれば、1から1665までを表現できます。ここで、1kは1000を表します。この方法は、更に上の桁まで同じように拡張できます。






基本的にこれが2個あれば、足し算で1から15までの数値を連続で表すことができます。5がソロバン玉の5の役割をしますので日本人には理解しやすいでしょう。例えば、


で7を表します。これを拡張していきますと、






を2個追加することで、1から165までの数値を連続で表せます。さらに、






を2個追加すれば、1から1665までを表現できます。ここで、1kは1000を表します。この方法は、更に上の桁まで同じように拡張できます。
さあ、ダイスビルダーで作ってみましょう。
シール一覧






















































































組立済・完成品
キット
アイデア募集中(常時)
販売

「ダイスビルダー」は有限会社銀河企画の登録商標です(登録第6187951号)
システムデザイン:柴崎銀河
イラスト:双星たかはる
参考文献