遊び方提案コンテスト 2020
their elementals
エクスさん:
「2020年度は、応募が4件ございました。互選の結果、次の通り受賞作品が決まりました。詳しくは講評をご覧ください」
Q&A
一般人:
「テーマに興味があったので、参上しました」
エクスさん:
「遊び方(ルール)の募集は継続していますので、これまでの作品はルールの一覧を見てもらえればと思います。テーマによる募集は、これまで『大アルカナの活躍』と『聖杯伝説』で特集を行いました。今年は『神器と精霊』に焦点を当てます」
「神器と精霊は、具体的にはどのようなものですか?」
エクスさん:
「昔から、四つの至宝、魔剣、聖樹、金貨、そして聖杯という特別な道具が、大切にされてきました。これらは「神器」とも呼ばれます。エクスタロットでは、その四つをNというカードにしています。固有の超自然的な力で人類に富をもたらすことから、その各々を保管して祭るために、四つの王国が建国されました」
「そして、それらの神器の力を維持しているのが、四人の精霊です。魔剣には風の精霊が、聖樹には火の精霊が、金貨には土の精霊が、そして聖杯には水の精霊が、力を与えています。精霊たちは、エクスタロットではAのカードです」
風の精霊:
「こんにちは、風の精霊です。わたしを象徴するものは風の力を帯びた魔剣クラウ・ソラスよ」
水の精霊:
「水の精霊です。覚えてるかしら? わたしの象徴は、絶え間なく湧き出でる泉の源、聖杯カパン・ダーザ」
「ようこそ、火の精霊です! わたしの象徴は、活力の宿る聖樹イチイ。魔法の杖や槍の材料に使われるわ」
土の精霊:
「土の精霊です、はじめまして…… わたしを象徴するのは金貨リア・ファル。約束された豊穣と財産を表すの」
一般人:
「あれ? 誰もいないけど声がした気がする」
「では、それらの神器と精霊が活躍するストーリーとルールを考えればいいんですね」
エクスさん:
「はい。でも、トランプの場合はルールを抽象的にすることで長期間遊ばれているのも事実ですから、あまりストーリーの完成度にこだわらず、遊びやすいように自由に考えてくださいね」
「はい。わかりました」
1 応募要領
- 四神器と四精霊が関係する作品を提案してください。
- ゲームの道具として、エクスタロット王国版112枚組を使います。全部を使う必要はありませんが、少なくとも4枚の神器(N)と4枚の精霊(A)の札は使います。
- 作品のタイトルには「精霊たちの・・・」「・・・なる神器」といった具合に「精霊」か「神器」という言葉を入れてください。
- 遊び方を著述した本人が応募してください。一人が応募できる作品の数に制限はありません。
- 著作権等の法律に抵触もしくは公序良俗に反する作品は禁止します。
2 作品の提出方法
- 通常のテキストで遊び方(ルール)を記述し、必要があればJPEGの画像データを作り、テキスト内から図1・図2といった名前で参照します。なお、ギャラリーにあるカードの画像を加工して使っても構いません。遊び方(ルール)の本文の前に以下の項目を付けてください: (a) タイトル、(b) 著者名(ペンネーム可)、(c) 20文字程度の遊びの概要、(d) プレイ人数、(e) 使用するカードの種類または枚数、(f) もしあれば参照したルール(参考にした伝統的なゲーム・ルールの名前など)。
- 作品ができましたら、そのテキスト(と画像)をメールにて、エクスタロット推進会議事務局にお送りください。正しく届いた場合は、事務局から返信があります。
- 応募の有った作品は、事務局が編集してPDF化し、応募者名は伏せて公開し、誰でも閲覧できる状態にします。そして、結果発表後、本来の著者名に差し替えて、ルールブックに掲載します。
- 作品へのコメントは、エクスタロット公式サイトのBlog上で任意に行うことができます。応募者以外の一般の方もコメントをできます。いたずら防止のため、コメントの管理は事務局が行います。
3 選考方法
- このコンテストでは、応募者による互選投票で、優れた作品を選びます。ここでいう互選投票とは、自分の作品以外の作品に投票するということです。この互選投票を行なわないと、受賞資格は得られませんので、ご注意ください。誰がどの作品に投票したかは、公平性の確保のため公表いたします。応募をされた方は、応募作品のなかから作者が自分以外の作品を1点選び、題名を「互選投票」として事務局までメールでお送りください。正しく届いた場合は、事務局から返信があります。
- 事務局は、得票数を最も多く得た作品を最優秀賞、次点を優秀賞、と決定して発表します。同点の場合は、応募受付日の先着を優先し、それも同じ場合はコメントを参考にして事務局が選びます。それ以外にも優れた作品がある場合には特別賞として賞品を提供します。
- 2月1日追記。応募者による互選投票の集計結果は次の通りでした(AがBに投票したことをA→Bと表します)
027→030 | 028→030 | 029→027 | 030→028 |
4 褒賞
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最優秀賞、優秀賞、特別賞
銀河企画の商品セット(一万円相当、五千円相当、二千円相当)
投票期間 2021年1月14日~1月31日
5 開催者
主催 銀河企画 (GPI.JP)運営 エクスタロット推進会議事務局
ディレクター 柴崎銀河
(Director : SHIBASAKI, Ginga)
( The council for XTAROT promotion )
6 講評
エクスさん:
「今回の応募作品について、ディレクターに講評をお願いしたいと思います」
「027『神器なき戦い』は、「ダウト(嘘)」というゲームの拡張版です。精霊のカードAは、従来のAと似た使い方になるのですが、神器のカードNは出すべき数字のどれとも符合せず、出せば必ず嘘になります。このため、神器を手にした競技者は、いかにしてそれを悟られずに出せるかがポイントになります。また、精霊のカードAは、ダウトのとき、同じマークの神器のカードを道連れにします。この効果で緊張感が持続します」
風の精霊:
「何だか精霊と神器の絆を感じさせますね」
「はい。そしてタイトルが笑えます」
「次に、028『精霊のしっぽ』は、「ぶたのしっぽ」の変形です。数字かマークを合わせて順番に手札を捨てていくのですが、途中では手札の少ないほうが有利とは限りません。手札が少ないと選択肢も少なくなるからです」
水の精霊:
「手札を増やすのなら、残りの回数を考えて早めにするのが良さそうですね」
「その通りです」
「029『精霊ナチュラル』は、「ブラックジャック」とプレイのルールは同じですが、使うカードに0と10の両方の役割をする神器のカードNが追加されているので、最適な作戦が変わってきそうです」
火の精霊:
「普通のブラックジャックと交互にやると頭が混乱しそうですね」
「ほぼ同じかもしれませんし、全然ちがうかもしれません」
「最後に、030『神器に宿る精霊』は、今までに無かったようなトリックテーキングゲームです。ルールは「ナポレオン」に似ていますが、神器のカードは、ペアとなる精霊のカードが存在すると既に他人が獲得した絵札を奪う能力があるので、最後まで勝負の行方が分からないという特徴があります」
土の精霊:
「どんな不利な状況でも一発逆転があるのは、わくわくしますよね」
「では、一通りの解説が出たところで、授賞の発表をお願いします」
「互選の投票ルールに従って、最も多くの票を得た030『神器に宿る精霊』が最優秀賞に決まりました。次に多く票を得た作品のうち先に応募があった027『神器なき戦い』が優秀賞になりました。また、3位の028『精霊のしっぽ』は、精霊の役割が面白いので特別賞と致します。4位の029『精霊ナチュラル』も、努力が認められますので特別賞に致します。発表は以上です」
「今回も、面白い遊び方ルールの提案をして頂いて、ありがとうございました。次回も魅力的なテーマでコンテストを開催できたらいいなと願っています」