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銀河企画 将棋のお供
概要

カードでルールが変わる確定完全情報ゲーム
カード24枚入り(12種×2枚)

 このカードセット(24枚)は、将棋と一緒に使い、カードに書かれた指示によってルールや駒の機能を変えることで、将棋を本来とは違うゲームに変貌させて楽しむものです。このセットには、将棋の盤や駒は含まれていませんので、別途用意する必要があります。なお、このゲームをやり過ぎると、逆に将棋が下手になる恐れがありますのでご注意ください。

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カード一覧
  • 王王が女王の動きをする
  • 飛飛と自駒の位置を交換する
  • 角 角が四辺で反射する
  • 金金が成って王の代理をする
  • 銀銀が次の手で捕獲されない
  • 桂  桂が八方に動く
  • 香 香が駒を飛び越える
  • 歩   二歩を打つ
  • 果   成駒を打つ
  • 技一つの駒を二連続で指す
  • 令一つの駒を駒台に戻す
  • 策挟んだ相手の駒を味方にする


準備
 《将棋のお供》を遊ぶためには、このカード以外に将棋盤と将棋駒が必要になります 。駒の配置は、通常の将棋とまったく同じです。このカードは計24枚ありますが1種1枚ずつ12枚を対局者の2人にあらかじめ配っておきます。


プレイ方法

 自分に配られたカードは、自分の手番で駒の着手をする前に1枚だけ表示して使います。使うかどうかは自由です。2枚以上を同時に使うことはできません。 使わないなら通常の将棋の指し方と同じです。使った場合は、そのカードはその一局では再度使えませんので、未使用のカードとは別のところにおもて向きに置いていきます。対局相手がカードを見たいと望んだ場合には見せます。 カードには様々な機能が書いてあります。駒の動きを一時的に変えるもの、役割を変えるもの、将棋の禁じ手を解除又は追加するもの、などです。詳しくは「カードの使い方」をご覧ください。



歴史

 将棋は、日本国内の出土品の年代測定から千年ほど前(11世紀頃)に日本人が発明したものと推定されますが、正確なことは分かっていません [1][2]。 以下では著者の推測も入れて考察を進めます。発想の原点となったのは、おそらく古代インドのチャトランガ(偶像的な駒を用いた4人又は2人用のボードゲーム)又はそこから発展した何かで、 交易によって日本人はその知識または道具を得たものと考えられます。チャトランガの流れを汲んで欧州で完成型に至ったのはチェスです。 将棋がチェスを含むチャトランガ系のゲームと異なる点は駒の独自性にあり次の3つに要約されるでしょう。

  1. 駒が偶像ではなく平型であり裏返すことで昇進の概念を持たせられます。
  2. 駒の敵味方の区別を色ではなく向きによって行うため敵駒を味方にして利用することが可能になりました。
  3. 駒の種類表示は形状ではなく文字によるもので製作・改造にあまり手間を要しません。


 特に3番目の特徴----文字による種類表示は、将棋というゲームの研究・改良を容易にし、将棋の多くの亜種、百種類以上の駒を生むこととなりました。 そういった駒がどのようなものかは「中将棋」「大将棋」「大局将棋」などのキーワードで検索すると多くの公開資料から確認できます。 こうして11世紀から17世紀頃にかけて、 日本国内で様々な動きの駒とそれに見合うサイズのゲーム盤が盛んに提案されましたが、その後は、 駒の機能が整理された8種40枚の駒と9路の盤に収束して現在の将棋になりました。もっとも、 中世に考案され今は使われていない駒のなかにも興味深いものが多数存在します。 そのことが「将棋のお供」開発の動機にもなっています。



確定完全情報ゲーム

 完全情報ゲームとは、次の着手を選ぶときに過去の着手の経歴や現在の状態の情報が完全に分かっているゲームをいいます 。確定の語を冠した場合は、着手以外にゲームの進行に影響する偶然的な要素が無いことを意味します。すなわち、 ゲームの着手記録をその通りに実行すると全く同じ結果が得られます。将棋は棋譜の存在から分かる通り確定完全情報ゲームですが、《将棋のお供》も 確定完全情報ゲームです。バックギャモンのように駒を進める双六系のゲームは、状態が公開されているならば完全情報ゲームではありますが、 サイコロを振って出た目に従うというのは偶然要素ですから確定ではありません。一方、麻雀やポーカーは、相手の状態がよく分かりませんから 完全情報ゲームではなく不完全情報ゲームになります。



メール対戦と詰将棋

 《将棋のお供》を使った将棋も、確定完全情報ゲームになるので、普通の将棋と同様に棋譜を記述することができます。 カードの使用は対応するアルファベット1字で表現すれば良いでしょう。棋譜を記述できますから、一手の内容を相手に伝える形式のメール対戦も可能になります。 さらに、将棋には詰将棋というジャンルがありますが、《将棋のお供》でも、同じように詰将棋を構成することができます。詰将棋というのは、 ある局面が与えられて、そこから王手の連続で相手の王を詰める手順を考える一種のパズルです。ぜひご検討ください。

参考文献
[1] 増川宏一: "将棋I", ものと人間の文化史 法政大学出版局 (1977/11/10).
[2] 増川宏一: "将棋の歴史", 平凡社新書670 平凡社 (2013/2/15).



カードの使い方(総括)

 カードを使うときは、自分の手番で駒の着手をする前に1枚だけ表示して使います 。そのカードを使用した直後に可能な着手がひとつも無いのならそのカードは使用できません。 2枚のカードを1回の着手で同時または連続的に使うことはできません。使用済のカードを一局のなかで再度使うことはできません。 使用済のカードは表向きにまとめておくと良いでしょう。将棋の勝負が決まった時点で未使用のカードが残っていても問題ありません。 カードの使用未使用の情報は盤上や駒台の駒と同様に公開情報になります。もし相手がカードの確認を求めてきた場合はカードを見せなければいけません。 それぞれのカードの機能は各論で説明します。



マニュアル(PDF)
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将棋のお供 初版


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